people analytics tokyo #1に参加してきました。
以前、以下の本を読んで人と人とのつながりが組織のパフォーマンスに影響するということを知り、ちょうど勉強会が開催されたので無理をお願いして参加させていただきました。

データの見えざる手: ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会の法則
- 作者: 矢野和男
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2014/07/17
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (24件) を見る

- 作者: ベン・ウェイバー,千葉敏生
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2014/05/23
- メディア: 単行本
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以下メモ
趣旨説明: People Analytics Tokyoについて
- なぜ開催したのか
- People Analyticsの参考資料
- いきなり全部はつらい
- 日本語のコンテンツが少ないのでもっと広げてハードルを下げたい
- 大企業かつ人事だけの何かにしたくない
- 今回なぜNetworkか
- 以下の4つの領域が重なるから
- human resource management
- technology
- math
- behavioral science
- 以下の4つの領域が重なるから
- ONA(organizational network analysis)の流行
- ググると"Innovation"や"Siloes"などもある模様
signature | forcus | predict |
---|---|---|
ideation signature | individual | which employee will come up with good ideas |
influence signature | individual | which employee will change other's behavior |
efficiency signature | team | which teams will complete projects on time |
Drive Business Performance by People Analytics - 国内外の最新トレンドと事例を添えて -
- people analyticsの目的
- people analyticsはビジネス
- 目標
- business outcome
- 可視化・解析
- key driver
- workforce capability
- 改善
- people process
- 目標
- people analyticsはビジネス
- 某外資系ジュエリーショップの分析例
- business outcome
- コスト削減
- key driver
- 不正発生率の低下
- workforce capability
- 不正予測につながる要素の特定
- people process
- 不正防止施策
- business outcome
Rによるemailコミュニケーションの可視化
自分の過去スライド({tidygraph}と{ggraph}による モダンなネットワーク分析(未公開ver))を引用いただきました!
- Enron Email Dataset を元にコミュニケーションを可視化
- from, toなどmessage列からパースするの非常に大変そう。。。
- 送受信日付が2044年など異常値もある。。。
- ネットワーク分析の指標を退職者予測に使いたい
- 退職者はネットワークが徐々に狭くなっていく? or 深くなっていく?
感謝ネットワークからみる組織のコミュニケーションの形
- people analytics = 働く人々を幸福にする分析
- 幸福学における幸福の定義
- happy
- well being
- positive psychology
- happiness and wellness
- 幸福は一貫して小さな幸福をやり続けることが大事
- 宝くじがあたるより、毎日ご飯が美味しい
- 一過性(給料アップなど)よりも継続性(感謝など)の方を重視する必要がある
- エンゲージメントの高さ、低さによる感謝のワードランキングにはほとんど違いがない
- エンゲージメントと感謝の量(感謝する量/感謝される量)は無相関(r = 0.0)
- エンゲージメントの高い社員は「ありがとう」に理由をつける
- ありがとうの安売りにならないように気をつける
- ボキャブラリー豊かな上司はいい部下を育てる
- エンゲージメントの高さ、低さによる感謝のワードランキングにはほとんど違いがない
People Analyticsと社会ネットワーク分析
- 弱いつながりの強さ
- 転職において有効なのは、普段あまり連絡を取らない人との繋がり
- 職場の目に見えないインフォーマルネットワークが生産性に影響する
- フォーマル・ネットワーク
- 公式な人間関係、組織図
- インフォーマル・ネットワーク
- 集団の中で自然発生的に生まれる人間関係
- タバコ部屋コミュニケーションなど
- 集団の中で自然発生的に生まれる人間関係
- フォーマル・ネットワーク
- SNAにおいてedgeは様々に解釈可能
- 共感のつながり
- モチベーションや帰属意識
- 情報の経路
- 組織の情報共有のあり方
- 共感のつながり
- ネットワーク分析の参考書籍
組織の「価値観」ネットワークの可視化と「評価」の関係性
- 相性(価値観)と評価はどのくらい関係するのか?
- 会社の価値観位マッチする人を採用すべき vs 組織には多様性が重要
- ある会社の分析例
群衆の知恵・集団的知性 〜 会社で集まる意味あんの?〜
- 集団は一人の天才に勝てない?
- 雄牛の体重当てコンテスト
- 食べられる量を当てる
- 787名が6ペンス払ってコンテストに参加
- 中央値1207
- 正解は1198
- 誤差0.8%
- 一般人の判断を集めると多くの場合、極めて正確である
- 雄牛の体重当てコンテスト
- 選挙の予測結果は多くの一般人の判断を集約した方が専門家の予測を上回る
5000人の意見を集める vs 5ニングループで相談した4グループの意見を集める(計20人)
- 後者の勝ち
- 組織の作り方が重要
- 後者の勝ち
どのような問題で群衆の知恵が働くのか?
- 群衆の知恵は多様なタスクで機能する
- どのような人たち、ネットワーク構造で群衆の知恵が働くのか?
- 社会的感受性が高いと機能する
- 女性割合が多い
- みんなが発言する
- etc...
- 社会的感受性が高いと機能する
- People Analytics領域についてまとまった情報を把握することができて非常に参考になった
- 従来は組織の生産性を上げるにはネットワークの凝集性や推移性を高めることを考えていた
- 事業課題の解決のためにHRテックを活用する視点はなかったので目から鱗
- 個人的に興味があるのは組織のサイズやフリーアドレスの効果
- スパン・オブ・コントロールやHIGH OUTPUT MANAGEMENT(ハイアウトプット マネジメント) 人を育て、成果を最大にするマネジメントには一人のマネージャーが直接管理できる人数は5~7人程度とあり、自分の実感にも沿っている。
- 組織が大きくなりすぎるとコミュニケーションが希薄になりエンゲージメントも下がりそうに思うがPeople AnalyticsやHRテックで定量的に分析してほしい
- 以下の本も読まないと。。。

- 作者: 黒川伊保子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2018/10/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 作者: 齋藤孝,六原三歩,作画佐々木昭后
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2019/06/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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